れんこんの栄養・豆知識
しゃきしゃきとした歯ざわりのいいれんこんは、食物繊維が豊富です。味があっさりしているところから、栄養価は今ひとつと思われがちですが、ことのほかビタミンCも豊富です。たとえば、レモン1個分のビタミンCをとるには、小さめのれんこんの1節で足りるくらい。
しかも、れんこんのビタミンCは、火を通してもこわれにくいところが、何ともすばらしいところです。
れんこんをれんこんらしく食べるには、白く仕上げることです。切っているうちに黒ずんできまずから、すぐに酢水にさらせば、防ぐことができます。そして、歯ざわりを楽しむには、加熱しすぎないことがポイントです。
煮ものに妙めものに、そして薄切りにしてゆでたものはサラダやピクルスなどにすると、れんこんを上手に活用できます。
れんこんの種類
中国種
すんぐりとして関節が詰まっている。肉厚で歯ざわりが良い。病気にも強く、現在、市場に出回っているもののほとんどを占める。
加賀れんこん
在来種で、加賀野菜の1つ。繊維質が細かい上粘りが強く、もっちりとした食感が楽しめる。治部煮や、汁ものに入れると美味。
在来種
細長く、やや茶色っぽい。粘り気が強くて、柔らかく味も濃い。しかし栽培の手間がかかるため、現在では関東、東海地方などで少量生産されているだけとなっている。
れんこんの栄養
切ると糸をひくもとはムチンという成分。胃壁を保護し、消化・吸収を高める働きがある。また、切ると褐色するが、この原因であるタンニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用がある。ほかにビタミンCも含まれ、相乗効果で、免疫力アップや美肌効果も期待できる。
れんこんの調理方法
シャキツとした食感を生かして、酢の物や、煮物、炒めものなどに利用する。すりおろすともちっとした歯ざわりになるので、はすもちや、汁物lこ入れてもおいしい。アクが出るので、切ったらすぐに水につける。ゆでる際も、少量の酢を加えると、白くゆで上がる。