梨のの栄養・豆知識
ジューシーでシャキシャキした歯応えと、ほどよい甘味が特徴のなし。世界には約20種類のなしが存在しているそうです。このうち栽培されているものは、日本なし、西洋なし、中国なしの3種類に分けられ、さらに果皮の色で『赤なし系」と『青なし系」とに分けられます。日本で一般的に「なし」と呼んでいるのは日本なし。イタリア、中国、西ドイツなどで栽培が盛んですが、日本も代表的な生産国であり、沖縄以外の日本各地で広く栽培されています。代表的な生産地は、千葉、鳥取、長野、茨城、福島など。栄養価はあまり高くないのですが、果汁が多くみずみずしい果物なので、長い残暑の水分補給や夏パテ防止にはぴったりです。
梨の種類
豊水
大玉の赤なし。果肉はやわらかく、水分たっぷり。甘みと酸味のバランスがよい。
幸水
やや小ぷりで、シャキッとした歯ごたえ。酸味が少なく、甘みが強くジューシー。
新高
果実は450〜500g 、大きいものは1kg程度にもなる大玉。円形で、赤みがかった皮をしている。香りがよく、ち密でやわらかい。
新興
10月が旬の晩生種。大玉で日持ちがよい。果汁たっぷりで、独特の舌触り。ほどよい酸味もある。
二十世紀
青梨系の代表種。果汁が多く、さわやかな味。ほどよい甘さと酸味を持ち、果肉はなめらか。日持ちもする。
ラ・フランス
西洋なしの中でもっとも人気のある品種。香りが豊かで、甘みが強く濃厚な味わい。
梨の栄養
水分がたっぷりでのどを潤し、水分を補給する。日本なしのザラつきのもとは石細胞。これは体内に入っても消化されず、食物繊維と同じ働きをする。西洋なしは日本なしより多くの食物繊維を含んでいる。微量だが消化酵素を含み、消化促進する働きもある。
梨の調理方法
西洋なしは生食以外にも、コンポー卜やジャム、ゼリー、ワイン、お菓子のトッピング、などにも合う。凍らせてシャーベットにするとお手軽デザートになる。また、薄くスライスして、カマンベールチーズなどにはさむと、手軽なオードブルに。消化酵素を含むので、肉料理の後に食べるとよい。